学習指導要領では、個別の知識や生きて働く知識を活用して、思考力・判断力・表現力等の資質・能力や学びに向かう力や人間性の涵養などの「資質・能力」の育成が重視されています。これらは、各教科ごとに育成することが基本になりますが、これ以外にも「これからの時代をよりよく生きるために必要な資質・能力」があります。その資質・能力を設定して、教科横断的に育成することも求められています。 |
頭の中に、たくさんの知識があっても、構造化されていないバラバラの知識(個別の知識)は、抽象化されていないため、他の状況に当てはめて汎用的に活用することは難しくなります。 それに対して、抽象化と構造化された知識は、いろいろな状況と関連付けやすく、いろいろな場面に当てはめて汎用的に活用しやすくなります。深い学びによって、抽象化と構造化された知識は、関連性がある場面では、頭の中からすぐに取り出して活用することができます。 |
[深い学び] 課題(問題)解決の話し合いは、子ども達が自分の知識や考え、個別の経験、多様な情報などが気軽に発言できるようにして、それらの情報を、それぞれの子どもが自分の知識のネットワークに関連づけながら比較し、関係性を捉えて構造化することで「新たな知識を創造」していきます。このような学びを「深い学び」と考えています。 |
問題を発見して、人と「議論」して、解決に向けて協働的に取り組む力や、解決に向けて主体的に自分なりに取り組む力は、人として必要な普遍的な能力だと考えられます。第四次産業革命とかSociety5.0とか言われる時代に入り、AIやIOT、ロボットなどの発達により、人に求められる仕事も変化してきている現実があります。そして、これらはますます進んでいくことが予想されますが、人でなければできない仕事や人が果たすべき役割が必ずあります。このような人としての役割を考え、人としての生き方や生活をより良くしていくためには、思考力・創造力・汎用的な能力・主体的な態度などの「資質・能力」が重要になると考えられます。 |
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深い学びは、 ①個別の知識や情報を関連付けて、抽象化・概念化して汎用的に活用できる力、 ②みんなが納得できる共通の考え「最適解」を作り出す力、 ③自分なりの新たな知識を創造する力 を養うことができます。 |