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    話し合いの授業でも習得(教え込み)の授業でも、児童生徒が自分の考えを積極的に発言できるようになることは大切です。発言できない子がいたらその子も「自分から発言したくなる」ように先生が粘り強く努力や工夫をすることが必要です。積極的に発言できる子だけで授業を進めるのではなく、発言できない子も、進んで発言できるようにして、全員に表現する力を養うことが求められます。この子は、「発言しなくても考えているからいい」という考えは、見捨てていることと同じです。
   「相互指名」は、「自分達で話し合いを進められる」ようにするためのものです。「特定の子」だけ多く指名されてしまうなどの起こりそうな問題には、先生が積極的に対処していくことが必要になります。
「ハンドサイン」は、級友の発言と自分の考えを自然に比較して考えられるようにするための手段です。これができるようになることで、「論点に即した話し合い」や「発言のつながり」が生まれてきます。
    発言の仕方は、基本的な方法として児童生徒に示しておきますが、「他の発言との関連性」を意識したり、「根拠のある発言」をしたりできるようにするためのものです。「もともとできる子」や「自分なりの発言の仕方ができる子」は、これに縛られる必要はありません。
 「できていない子」に一つの方法として提示して、その子がやりやすくするためのものです。これに縛られて目的を見失うことがないように留意することが大切です。
    「話し手を見ながら聴く」、「うなずきながら聴く」、「あいづちをうちながら聴く」など、話し手が気持ちよく話せるような聴き方をします。この聴き方が身に付けば、自分も集中して話を聴くことができるようになります。
 また、話を聴きながら、その内容を「自分の知識のネットワーク」に関連付けて、自分の知識を再構成することができるようにしていきます。
    学校教育は、特活はもちろんすべての教育活動において、「教える」・「教わる」・「助け合う」などの「学び合い」を重視することが大切です。
 人は、人とのかかわりを通して、いろいろなことを学び成長します。自ら人との良いかかわりをつくり、「人とのかかわりで学んで成長できる力」をつけることが求められます。
  資質・能力を育成する「主体的・対話的で深い学び」を実現するには、一人一人の児童生徒と学級集団に、問題解決の話し合いの仕方を定着させることが必要です。
小学校の1年生から全員が話し合いに参加できるようにして、多様な考えを出し合い、それらを論点に即してつなげていき、問題解決のための「最適解」や「新たな考え」を創造できる力をつけていくことが大切です。
 このような力をつけていくことは、一朝一夕にできるものではありませんが、問題解決の学習を重ね、「6つの手立て」を定着させることで、一人一人に「学びの基盤になる力」を養うことができます。
実現の手立て
   「動画説明」のページにリンクします。左の図をクリックしてください。
  学びの基盤「6つの手立て」の定着
 「6つの手立て」は、思考力やコミュニケーション能力などの将来も役に立つ資質・能力を、一人一人に身に付けさせるための手立てです。特定の「型」として身に付けることが目的ではありません。児童生徒一人一人に学びの基盤を構築して、「多様な学習や学び方」の可能性を広げ、幅の広い資質・能力を育成するためのものです。
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